副作用は少ないカルニチン。しかし動脈硬化のリスクを高める?

カルニチンは人間の体内で生成できる栄養素の一つです。体の中で作れるということとは、安全性が高いということでもあります。そのためサプリメントから摂取しても、副作用が出る可能性は少ないと考えられています。

また、もともとカルニチンは心臓病の薬として研究されてきた物質ですので、多くの臨床試験によって安全性が確認されています。

カルニチンを摂取したせいで重大な副作用が起きたという報告は、これまでのところ出されていません。ただし、下痢や腹痛などの軽度の副作用が起きる可能性はあります。

また、夜寝る前にカルニチンのサプリメントを摂ると、目が冴えて寝つけなくなる人もいるようです。体質によると思いますが、就寝前には摂取しないほうがいいかもしれません。

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継続摂取すると動脈硬化のリスクが高まる?

2013年にアメリカで行われた調査研究では、カルニチンは動脈硬化のリスクを高めるかもしれない、という報告が出されています。

人間の体内にはさまざまな細菌が住んでいますが、その中でも消化管内に生息している特定の細菌群は、カルニチンをエサにして増殖することが分かっています。

日々の食事やサプリメントなどからカルニチンをたくさん摂れば、エサが増えるためその細菌群の活動が活発になります。そうすると、トリメチルアミン-N-オキシド(TMAO)という物質がたくさん生成されるようになります。この物質は動脈硬化を引きおこす原因のひとつです。

つまり、

カルニチンを摂取する

特定の細菌が増える

TMAOが増える

動脈硬化のリスクが高まる

ということです。

より詳しい情報は、下記サイトを参照ください。
日経メディカルオンライン:肉食の心血管病リスクに関する「カルニチン論争」

ただし、動脈硬化の可能性が高まるといっても、
「どのくらいの量だと危ないのか」
「摂取期間が短ければ大丈夫なのか」
といった具体的なことは分かっていません。

今のところ動物実験によって危険性が示唆された段階なので、正確な情報が分かるまでには長期の調査研究が必要です。

一言だけ確実に言えるのは、摂りすぎるのは避けたほうが賢明ということです。過剰に摂ればどんな物でも害になります。人間が生きていくのに欠かせない塩分ですら、摂りすぎれば高血圧を招きますし、糖分だって糖尿病を引きおこします。

平均的な日本人の食事内容から推測すると、一日当たり75mg程度のカルニチンを摂っている計算になります。このくらいの量なら健康に大きな影響が出ることはないと考えられています。

問題が起こるとしたら、それはカルニチンのサプリメントを飲んでいるときです。ダイエットのために飲むケースがほとんどだと思いますが、多く飲んだからといってそのぶん効果が大きくなるとは限りません。定められた摂取量から逸脱しないほうが賢明です。

※ 摂取量については「サプリメントを使うときは摂取量の上限に注意!」でくわしく述べています。

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