カルニチンが不足する原因は筋肉が衰えることにある

人間の体内で生成されるカルニチンの量は、年齢とともに変化します。体内量のピークは20代で、そのあとは年齢を重ねるとともに少しずつ減っていきます。40代になると、20代のころの半分程度にまで減少すると言われています。
では、なぜ年齢が上がるとカルニチンは減ってしまうのでしょうか。
その原因はいくつか考えられますが、加齢にともなって体全体の筋肉量が落ちてしまうことも原因のひとつです。カルニチンは筋肉のなかに多く分布しているので、筋肉量が減ればその分だけ体内のカルニチンの量も少なくなってしまうのです。
自宅でできるスクワットが効果的
定期的に運動する習慣がなければ、筋肉量は年1%ずつ減っていきます。とくに下半身の筋肉は加齢にともなって落ちやすいので、体内のカルニチン量を保つには足腰の筋力トレーニングをすることが重要になります。
下半身に筋肉をつけるには、スポーツジムに行ってレッグプレスなどのマシントレーニングをするのが一番いいのですが、自宅でスクワットをするのも効果的です。
人間の身体はもともと下半身には筋肉がつきやすいので、3~4カ月きちんとトレーニングを続ければ、見違えるほどしっかりした足腰になるはずです。
女性の場合、「脚が太くなるような筋トレはしたくない」と思っている方は多いかもしれません。私はスポーツジムに通っているのですが、周りを見てみるとランニングやエアロバイクなどの有酸素運動をメインにやっている女性が多いです。
しかし、スクワットやレッグプレスなどを適度にやるだけなら、それほど脚は太くなりません。筋肉を太くするためには男性ホルモンが分泌される必要があるのですが、女性はこのホルモンの量がもともと少ないので、過度に筋肉がつく心配はありません。安心して筋トレに取り組みましょう!
ある程度は肉類も食べるほうがいい

運動不足のほかに、カルニチン不足を引きおこす原因として挙げられるのは「偏った食生活」です。
カルニチンは赤身の肉に多く含まれる栄養素なのですが、ダイエットをしているときには肉類を敬遠することが多いと思います。そうするとカルニチンが不足する⇒脂肪が燃えない⇒なかなか体脂肪や体重が落ちない⇒さらに食事を削る、という悪循環におちいる可能性があります。
また、体内でカルニチンを生成するときにはリジンとメチオニンという栄養素が必要になりますが、この2つも肉類に豊富に含まれています。ですので、牛肉や豚肉といった赤身肉を適度に食べるのは、カルニチン不足を防ぐために大切なことと言えます。
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